第2次世界大戦で戦死した一ロシア人兵士の祈り


こんな詩(祈り)を見つけました。誰の作で出典は何かわからないのですが、
とにかく胸にじ〜んときました。

第2次世界大戦で戦死した一ロシア人兵士の祈り

聞いてください、神さま。
今まで、ぼくはあなたに話しかけたことなど一度もありません。
けれども、今、あなたに何かを訴えたいのです。
子どものころから、ぼくは、あなたなんかいないと聞かされてきました。
愚かにもぼくはそう信じてきました。
今まで一度もあなたのみ業について考えたことがありませんでした。
でも、今夜、頭上にきらめく星を眺めていて、人の残酷さに気がつきました。
神さま、あなたの手をぼくの上においてくださるでしょうか。
とにかくぼくはあなたに語りかける、あなたは分かってくださる。
光がぼくに出会うのは別に不思議ではありません。
ぼくはこの呪わしい夜にあなたに対面しています。
もういうべきことはありません。
とにかく、あなたを知ることができてうれしいのです。
真夜中、ぼくの隊は出撃の予定です。
でもあなたがごらんになっているので怖くはありません。

合図です。もういかなくては。
あなたと一緒で幸せでした。
もう一つ言わせてください。
あなたがご存じのように、闘いは激しく、今晩ぼくはあなたのドアをたたきに
行くか
もしれません。
今まで、ぼくはあなたの友ではなかった。
それでも今夜。ぼくが行ったら中へ入れてくださいますか?
どうしてぼくは泣いているのでしょう。
神さま、あなたはぼくに何が起こったのかお分かりですね。
今晩、ぼくの目は開かれたのです。
さようなら、神さま。
もう行かなくてはなりません。
たぶん生きては帰れないでしょう。
おかしいのでしょうか、ぼくはもう死を恐れてはいないのです。