2014-01-01から1年間の記事一覧

丘修三「あんちゃんがいく」のもついとおしさ

丘修三の小説の主人公のおおくは「障害を持ったお姉さんやお兄さん」を持つ「ぼく」なのです。今読んでいる「あんちゃんが行く」(丘修三著 岩崎書店 1300円 19921年)もそういう傑作です 。 美空ひばりと誕生日が同じだというのが自慢のぼくのあんちゃんは1…

ルイス・アルメイダと「聖母の鐘」

ルイス・アルメイダという人物に興味あったので本を探していたら、「聖母 の鐘 ─南蛮医アルメイダの遺産─」(篠田達明著 新潮社 1990年)という本に出会った。 かれは、貿易商人だった。それが日本にきて貿易商人として設けた資金とともにイエズス会に入会 …

心の貧しき人は幸いである。

マタイ5章3節の「真福八端」の「心の貧しいもの」という表現が気にかかる。 本田神父(フランシスコ会)から聞いたところによると、新共同訳の翻訳チームはこの部分につい て、「心の貧しいもの」という表現とは異なった訳を提言したそうであるが、日本聖…

枯松神社

長崎に切支丹をまつっている神社がある。枯松神社である。 長崎県の西彼杵半島黒崎東小学校の南東の丘にこの神社がある。伝道師バスチャンの師ジワンは、厳しい迫害から逃れるために神社を隠れ蓑に潜伏したいた。おえんという女性が、毎日、食料を運んでいた…

世界でもっとも間違えやすい計算

これはとてもよい「授業ネタ」です。 あらかじめ次の数字を大きく書いた紙をつくっておきます。 1000 401000 301000 201000 10 それをまるめておいて、一番上をセロテープでとめます。そこまで用意したら「これから簡単な計算をして…

「将来」と「未来」

高2の「倫理」の授業での、ある日の生徒達とのやりとりです。 「『将来』と『未来』はどちらが近くてどちらが遠い先のことかわかるひと?」「同じ意味ではないのですか?」「君たち、漢文でならわなかった?」こう言うと勘のいい子はすぐに気づきます。「そ…