世界でもっとも間違えやすい計算


これはとてもよい「授業ネタ」です。

あらかじめ次の数字を大きく書いた紙をつくっておきます。

1000
  40
1000
  30
1000
  20
1000
  10

それをまるめておいて、一番上をセロテープでとめます。
そこまで用意したら
「これから簡単な計算をしてもらいます。」
「次に出す数字の足し算を行い、その答えを皆で一斉に言ってください。」

1000 
  40

のところまで開いて、答えをいってもらいます。あとはまだ丸めておいて見せないようにします。
生徒は「1040」と答えます

1000
  40
1000

と一つずつ数字を開いて見せていきます。
生徒は「2040」と答えます。
1000
  40
1000
  30
とだすと「2070」
実際にこのメールの文で先を読まずにやってみてください。

1000
  40
1000
  30
1000
いくつになりますか?

では続いて
1000
  40
1000
  30
1000
  20
では?

1000
  40
1000
  30
1000
  20
1000
では?

1000
  40
1000
  30
1000
  20
1000
  10

さていくつになりましたか?

ほとんどの生徒は「5000」と答えます。
「4100」という正しい答えを出す生徒はクラスに一人いるかいないかの少数派です。
最後の答えを生徒が言ったら、すぐにもう一度隠して「どれが正しいの?」と聞き返します。

すると「あ、4100だ。」という声があがります。「ほんとだ、4100だ。どうして間違えたん
だろう?」とがやがやします。
最初から全部開いて計算させてもまちがわないのですが、このように一つずつ計算させるとほとんど
がまちがうのです。
本当に不思議です。
やってみてください。かならずひっかかります。