「ものがたり」名人福音記者ルカ

新約聖書の中の福音書は4人の記者の手によって書かれている。それらを読み比べていくと、いろい 
ろなことを発見する。
それぞれの記者の個性が浮かび上がってくるのである。

特にルカという福音記者は際だった特徴を持っている。
福音書のなかでルカにしかない記述を引き出してみるとそこが浮き彫りになるのである。


「マリアのお告げ」(1/26〜38)
「マリアのエリザベト訪問」(1/39〜45)
「イエスの誕生」(2/1〜7)
「イエスの少年時代」(2/41〜51)
「よきサマリア人」(10/25〜37)
「マルタとマリア」(10/28〜42)
「放蕩息子」(15/11〜22)
「ザアカイ」(19/1〜10)
「二人の盗賊たち」(23/39〜43)
「エマオと弟子たち」(続きを読む

Posted by mrgoodnews at 00:12 |Comments(1) |TrackBack(0) | 福音
2005年11月10日
イエスのまなざし その3

20051110d8c00692.jpg イエスのまなざしが印象的なところの「その3」は「金持ちの青年」(マル
コ10章17〜22節)の箇所である。

 ある金持ちの青年がイエスに「永遠のいのちを受け継ぐためには何をすればいいでしょうか?」と
尋ねる。
 イエスは十戒の教えを青年に説くが、青年は「これらのことは皆守っている」と得意げにいう。
 イエスはかれをじっと見つめて、愛情を込めて仰せになる。「持っているものをことごとく売り、
貧しい人びとに施しなさい」という。
 そうしたらその青年は、その言葉を聞いて、悲しみ、沈んだ顔つきでさっていく。

 この青年を「じっと見つめて」という「イエスのまなざし」はどういうまなざしであったのであろ
うか?