ニーバーの祈り
勇気と冷静さと智恵を
Oh God, 神よ
Give us 変えることの
SERENITY できるものについて
to accept それを変えるだけの勇気を
what cannot be changed, われらに与えたまえ。
COURAGE 変えることの出来ないものについては
to change それを受け入れるだけの冷静さを
what should be changed. 与えたまえ。
and そして
WISDOM 変えることのできるものと
to distinguish 変えることのできないものとを
the one from the other. 識別する知恵を与えたまえ。
この祈りはすごい祈りだと思う。
この短い祈りですべてを祈り求めているような「究極の祈り」ではなかろうか。
私たちは「変えることのできないこと」を変えようとしてムダな努力をどれだけしているか、そして変えることができるはずのことを、変えられないとして、変えることを怠ってきたことがどれだけあるだろうか。
だから何よりも「変えることのできないことと変えることのできることとを識別する智恵を与えたまえ」と祈る。
ニーバーはドイツの神学者、ナチスの迫害を逃れてアメリカに亡命した。
この祈りは、ニーバーのオリジナルではなく、カトリック教会に古くから伝わる祈りであり、聖ベルナルドの祈りではないかという説もある。