「ライファーズ 終身刑を超えて」を見ました。


この映画の上映とともに、監督の坂上香さんの講演もありました。
坂上さんの講演もとてもよかったです。映画の良さをとても引き立ててくれま
した。

この作品については
http://www.cain-j.org/Lifers/index_J.html
をご覧ください。

とても感動的な映画でした。
アメリカの刑務所の終身刑受刑者たちの更正プログラムAMITY
を追ったドキュメンタリー映画です。受刑者たちが自分の過去と向き合い、自
分のおかした罪と向き合うことを実は当
ライファーズたちが助けるのです。

たとえば「サンクチュアリー」についての分かち合いがありました。
自分がもっとも心休まり、安心していることのできる場所です。
一番最初のサンクチュアリーは母親の胎内の中でした。
そして家庭がサンクチュアリーであるはずでした。
受刑者たちは、このサンクチュアリーをほとんどもっていなかった、あるいは
壊されていった体験をみんなもっています。
そこを分かち合うのですね。

たとえば「手のエクササイズ」というのがありました。
2人がペアになってお互いの手を見つめ合います、
そしてその手が語るものを読みとろうとします。手にある傷や固くなった部分
が何を物語っているのかを想像して感じたことを分かち合います。
何よりもお互いの手を触れ合うのです。

こんなエクササイズと分かち合いからこの AMITY のプログラムはできていま
す。
そして分かち合いのあと、ここで分かち合われたことを他に漏らさないことを
誓い合います。
輪になって肩を組んで祈りをします。イエスとか「アーメン」とかいうのは出
てこないけれど、これは紛れもなく祈りです。